まぶたがぴくぴくする

まぶたがぴくぴくする

まぶたがぴくぴくするまぶたが意識とは関係なくぴくぴくすることがあります。また痙攣したような症状が出ることがありますが、この場合まぶたに何らかの疾患がある可能性が考えられます。また、過度のストレスや脳疾患の症状として現れることもあるため、あまりにも長くまぶたがぴくぴくする場合は、一度、クリニックを受診して原因を特定することが大切です。
「まぶたがぴくぴくする状態が、ずっと続いている」という場合には、一度、兵庫県揖保郡の松浦眼科医院へご相談ください。

まぶたがぴくぴくする時に
考えられる原因

まぶたがぴくぴくする原因には、以下が挙げられます。

疲労やストレス

疲労が蓄積したり、過度のストレスなどが原因でまぶたがぴくぴくと痙攣する状態を、眼瞼ミオキミアと言います。

まぶたの神経異常

まぶたの神経異常によって、ぴくぴくと痙攣が起こる状態を眼瞼痙攣と言います。片目の場合もありますが、両目で起こることもあります。

脳の異常

まぶたがぴくぴくしたり、痙攣を起こしたりする場合は、脳疾患による症状であることがあります。

まぶたがぴくぴくする時に
考えられる疾患

眼瞼ミオキミア

よく見られる症状で、上まぶたや下まぶたがぴくぴくと痙攣します。まぶたの一部がぴくぴくするだけで、まぶた全体には及びません。短時間で症状が治まることがほとんどですが、繰り返し症状が現れることもあります。

症状

過度のストレスを抱えた時や、疲労が蓄積している時などに、特に下まぶたがぴくぴくします。主に片側に起こることが多く、痙攣は不規則に起こり、疲労やストレスが軽減するにしたがって症状が治まります。

原因

疲労の蓄積、ストレス、眼精疲労などが原因で起こります。

栄養が不足している可能性も

眼瞼ミオキミアが起こる原因の1つには、栄養不足が影響していることがあります。特に、血液細胞の健康維持に有効なビタミンB12が不足していると眼瞼の神経に異常が起こることがあります。ビタミンB12には、貧血予防やDNA生成補助の効果があります。ビタミンB12不足を防ぐためには、魚介類や牛レバー、卵、牛乳などで補うと良いでしょう。

治療

原因とされる疲労やストレスを解消し、眼精疲労が原因と考えられる場合は点眼薬で治療を行います。

眼瞼けいれん

まぶたの神経異常によって、眼輪筋が収縮してしまいます。意識とは無関係でまぶたがぴくぴくと痙攣します。片目だけに症状が出る場合と、両目に現れる場合とがあります。更年期障害の症状として発症することが多く、女性に良く見られる症状です。

症状

自律的にまばたきをするのが難しくなり、酷いケースでは目が開けにくくなり、ずっと目を閉じている方が楽になるような症状が出ます。初期段階では、まばたきが増えたり、まぶしく感じるといったような症状が起こります。病状が進行すると、ドライアイと似たような症状が起こり、眼球の乾燥が目立ちます。さらに悪化すると口の不随意運動が現れ、メージュ症候群となります。

原因

まぶたの神経興奮など、神経異常が原因とされています。明確な原因は分かっていませんが、中枢神経の神経伝達異常によって発症すると考えられています。

治療

特定される原因が分からないため、根本的に治癒できるような治療は困難とされています。痙攣症状を抑える治療としては、ボツリヌス毒素療法(ボトックス注射)を実施しております。眼瞼痙攣にお悩みの方は、一度当院までご相談ください。

片側顔面けいれん

自分の意思とは関係なく、顔面の片側だけがぴくぴくと痙攣する疾患を、片側顔面痙攣と言います。目周辺の眼瞼痙攣だけではなく、頬や口元にまで痙攣の症状が現れます。中年以降の女性によく見られる症状です。

症状

初期では、顔面片側の目周囲にぴくぴくと痙攣が現れます。次第に痙攣する範囲が拡がって頬や口元が痙攣するようになります。痙攣が口元まで拡がると、次第に飲み物を飲む際に口からこぼれる現象が起こります。

原因

顔面の筋肉を動かす顔面神経が、血管によって圧迫されるのが原因とされます。さらに、脳腫瘍など脳疾患の有無を調べるために、MRIなどの精密検査を行う必要があります。

治療

軽度の場合は、経過観察を行います。症状が重度の場合は、ボツリヌス注射(ボトックス)治療を行って痙攣症状を抑えます。ボツリヌス注射は、筋肉が緊張しているのを和らげて痙攣症状を抑制できます。注射治療後数日経過すると、効果を実感できます。その後3ヶ月間は効果を維持できます。

まぶたがぴくぴくする時の
対策方法

目を休める

目を休めるパソコンやスマートフォンを注視する時間が多い人は、眼精疲労を起こす前に目を休めてください。目が疲れたなと感じたら、その都度目を休ませることが大切です。パソコンで仕事をする場合も、1時間作業したら15分休憩するなどの工夫が必要です。また、まぶたの痙攣を抑えるのに血行促進が有効です。蒸しタオルなどで目の周囲を温めることもおすすめです。

十分な睡眠時間を確保する

十分な睡眠時間を確保する睡眠は、身体の休息だけではなく目を休める役割があります。昼間酷使した目を十分な睡眠時間を確保することで休ませることができます。パソコンやスマートフォンはなるべく、寝る前には見ないようにすることも重要です。疲れたなと思ったら日中の短時間の昼寝も目を休めるのに有効です。

カフェイン摂取を抑える

カフェイン摂取を抑えるカフェインをたくさん摂取すると、神経が興奮してまぶたがぴくぴくと痙攣したり、悪化したりします。健康に支障を及ぼさないカフェインの1日あたりの摂取量は約400mgです。コーヒーの場合は4杯程度です。また、エナジードリンクもカフェインが含まれているものが多いので注意が必要です。まぶたの痙攣が気になる方は、カフェインの摂取量にも気を付けて飲み物を選んでください。